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おたく的なことをちまちまと綴るブログです。
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カフカを今までずっと食わず嫌いしていて、それというのも多分カフカを読むと私の今までやってきた文筆活動的なものが全て覆されてしまうような漠然とした不安があったからなのですが、今日読んじゃいました。案の定へこんだ。

 タイトルは短編の登場人物が「溺れ死ね!」って言ってるのを読んで思い出してしまった台詞。笑
フェイトは面白かったなあ。イリヤは俺の妹






本当にこのカフカって人は文学を書くために生まれてきたような人だよなあ。
小さな因果関係の酷使による大きな因果関係の破壊であるとか、“読まれる”ものとしての文章のあり方だとか、そういうものを意識的に世界的に、初めてやったのがカフカなんですが、日記なんかも読んでると本当にこういう言葉使いたくないですが“天才”だなと。
ものを見る視点から違うから参る。今まで私が書いてきたような、ストーリーを運ぶ為だけの文章なんて児戯に等しいなあ。娯楽を書きたいんじゃなくて作品を書きたいなら、多分この人は避けて通れなかった道ではあったんでしょうけども、ああ、食わず嫌いしてないでもうちょっと早く読めば良かったかなあ。何だか手遅れ感激しい。
小洒落た比喩表現なんか得意げに使って満足してた自分が凄い矮小なもののような気がしてきました。
自分の文章が巧いなんて思ったこともないけども、読ませる程度には書けているんじゃないかと思っていたのが全部ズガーンとやられた感じです ああもうここまで敗北感を味わうといっそ清清しいぜ。

どうしようかなあ。
今までは盲目的に字を書く行為を信じて来たけど、これはちょっと考えるべき時宜が訪れてしまったのかも知れないな。
努力で才能が賄えるのは既存のものまでです。血のにじむような努力もしないで言うべきことじゃないですけど、そうだなあ。才能、欲しかったなあ。
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