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おたく的なことをちまちまと綴るブログです。
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ウオオオ遅くなって超ごめんなさいでした、本日までに頂いたメールには全てお返事しました!><
お心当たりの方(メールを私に出して、返信まだ来てないぞ(#゚Д゚)ゴルァ!!って方)はメールの不着が考えられますのでお手数ですが拍手かメールで届いてないぞ(#゚Д゚)ゴルァ!!って一言言ってやってください><
ウオオオ溜め過ぎてマジ万死だよ……多分今までの人生で一番メール沢山送った日になった(´∀`*)

なんか忙しい忙しい言ってましたが、良く良く考えると時間の使い方が下手なだけだと言うことに気付きました。
もうすぐ11月も終わってしまうし気付いたら一つ歳とってたし、明日から頑張ろう。うん。
二年ぶりくらいに会った友人に、最近何してるの?って聞いたら新潮文庫の百選をコンプリートするために頑張ってるとか言ってて相変わらず二人して似たようなことしてんなーと何だか嬉しくなりました。変わらないものプライスレス。
そんな訳で乱歩賞受賞作、仮面法廷の感想書く前に読み終わってしまったので「アルキメデスは手を汚さない」の感想書いてみようかなーと思います。いつも以上に支離滅裂なのはきっと眠いから。









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「いいかい、アルキメデスが発明した殺人機械は、大勢のローマ人を殺した。彼は殺人機械を発明しただけで、実際に操作したのはシラクサの兵士たちだ。だからアルキメデスの手は汚れていないと言えるだろうか。彼が名利を超越した学者だという伝説を、僕は信じないね。(中略)要するに、彼を神秘化するための、子供騙しのお伽噺なのさ」


「若者の反抗と友情を描く青春推理」とか言う謳い文句だったんで「ウワア……ねえわ……」と思いながら読み始めたのですが(青春小説が苦手中の苦手なので)、著者の言葉で「悪漢推理小説」と言い直されてたのでちょっと安心しました。笑
確かに外堀は青春小説かも知れません。中高生って命掛けで恋愛して命掛けで友情育むじゃないですか。って言うか殆どの牙を抜かれた中高生はそれしかすることないじゃないですか。滑稽なくらい噂話に敏感で、学校と家庭だけが自分の世界の全てで、世の中の不条理なことにモヤモヤした気持ちを抱えながら所詮敵わないのさと諦めながら押し合い圧し合いしてる。
そんな恋愛と友情に命掛け、そして社会に流されるだけの己の身を嘆くでもなく、自分勝手な思想を掲げて変な次元で憂さ晴らしをしている。そんな少年少女たちがお互いの想い違いから事件に巻き込まれて行くと言う筋書きです。
とか言ってもこの作品が発表されたのは1970年代、今の中高生とは大分勝手が違うとは思うんで今の高校生が読んでもピンと来ないかもしれない。勿論恋愛・友情面では共感出来るところが多々あると思うんですけど、思想面はどうだろう。ちょっと気になるなあ。現役高校生の感想とか聞いてみたい。
現代の高校生でこの小説を書くとしたらどうなるんだろう。想像できないなあ。スイーツ(笑)で全く誰にも理解出来ないような小説になるのかなあ。1ページ前まで親友だったのに1ページ後には彼氏盗られたとか言って絶交してるような携帯小説が流行る時代だからな。怖ろしいな。

しかし70年代の時点で、子供は親には理解不能な存在になっていたんだなあと感慨深くなりました。
今チラッと調べたら、ジェネレーションギャップと言う言葉が一般に浸透したのは50年代のことらしいです。50年代に兆していたのなら70年代には深刻化してるよなあと。まして現代とか。
この小説でも、少年達を取り調べしている年配の刑事が余りのジェネレーションギャップに途惑うシーンが何度も出て来ます。

「人間というやつは良くわからない生きものですね。こんなわからない生きものを、人間は平気で生むんです。よく考えたら、怖ろしいことだと思います」(灯籠爛死行/赤江瀑)
「戦争を知らない大人たちに捧げよう。彼らの過ちは三つある。子供たちが自分たちから生まれたと信じている。子供たちより多くを知っていると思い込んでいる。子供たちがいずれ自分たちと同じものになると願っている。それら妄想の馬鹿馬鹿しさといったら、戦争よりも悲惨なのだから。」(スカイ・クロラ/森博嗣)


どちらの世代の考えに共感するかとか、そういうのは別にどうでも良いと思うんですが、なんだか背筋が薄ら寒くなって来ました。でも別にそれ自体は悲観すべきことじゃなくて、いやなんて言ったら良いのかわかんないんですけどとにかく、まあそんな度し難い少年少女たちに大人が振り回される話でした。実も蓋もねーな。
パンチには欠けたけどそれなりに面白かったです。何より動機を細やかに描いてくれていたのが嬉しかった。台詞回しも洒落てるかな。特に冒頭の「気持ちの良い葬式だった」は名言だと思う。あの調子で全部書いてくれたら最高だったのに。
サラッと何も考えず楽しく読める印象です。
今まで読んで来たのをちょこっと纏めてみると、サスペンス→文学調→法廷もの→ライトなエンターテイメント。乱歩賞ってほんと受賞作の傾向バラバラだなあ。その内許容範囲外のが出て来そうで怖い。

今は暗黒告知にちょびっと手を付けてます。これはドキュメントみたいです。ウオオドキュメントも苦手なんだよな……お涙頂戴にならなきゃいいけど……
ぼくらの時代とテロリストのパラソルも買ったのでそれも近い内感想纏められたらいいなー。
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